高校生のころアルバイト先で、お店にかかってきた外線電話に「もしもし」と言って恥ずかしい思いをしたことがあります。即座に先輩から「もしもしって…」と笑いながら指摘されました。
もちろん今となっては決して間違うことはありませんが、慣れていないと口をついて出てしまうかもしれません。
逆に、お決まりのフレーズを身に着けておくだけで、失敗どころか好印象を与えることができます。
今回のビジネスマナーコラムは、固定電話での便利フレーズの紹介です。
電話に出て「もしもし」って言ってしまう?
もしもしは、プライベートの固定電話のみで使いましょう。裏返せば、もしもしはプライベートな電話を受けている印象があるので、職場ではNGということになります。
ビジネスシーンでは、「はい、ABC株式会社、商品開発部、担当〇〇でございます」というように、「はい」から始めるのが基本。
始業まもなくであれば「はい」を「おはようございます」に変えるとより好印象です。
ビジネス電話のテンプレをおさらい
電話に出るときのフレーズは先ほどの通り、
- はい
- 社名、部署名、自分の名前
- でございます。
のテンプレです。電話の相手が社外の人なら、相手が名乗った後に「いつもお世話になっております」と話すのがお決まりのやり取りですよね。
ここから先は、あなたの電話対応スキルが全てですが、便利フレーズを覚えておくと応用が効きます。
- 担当者へおつなぎ致します
- 少々お待ちくださいませ
- 恐れ入ります
- お手数をおかけいたします
- 大変恐縮ですが
- 頂いた電話で恐縮ですが
- 申し訳ございません
- ありがとうございます
- 失礼ですがお名前を頂戴してもよろしでしょうか
- 折り返し差し上げるお電話番号をお伺いしてよろしいでしょうか
- よろしければご用件をお伺い致しますが
- かしこまりました
上記のような便利フレーズが自然と出せるようになると、次の一手を考える時間が作れるだけでなく、相手も聞き慣れた言葉なので安心感が湧きます。
電話が上手だなと思う上司や先輩の様子を盗み聞きしてみてください。きっと参考になります。
スマホで受信しても「もしもし」はNG
スマホなら、かかってきた相手が職場の人なのかプライベートな関係の人かはすぐに分かりますよね。
個人所有のスマホは、本来プライベートなものですが、今の日本では(なぜか)職場からも電話がかかってきます。
職場からの電話である以上、応答はもしもしではなく「はい、○○です」「お疲れさまです、○○です」と言うのが一般的です。
どちらかと言えば、あえてかしこまった口調で応答する方が好印象です。
就活や転職の面接後などに会社のビルを出てすぐ軽いノリの電話をしている姿を、その社員に見られている可能性は非常に高いのですが、緊張から放たれてついやってしまう人を見ます。
どこで見られているかわかりません、気を引き締めていきましょう!
今回のビジネスマナーコラムはここまで、またお会いしましょう!
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