状況対応に突入!
さあ、秘書検定準1級面接試験もクライマックスです!
最後の面接官の前に立ち「失礼いたします」と敬礼(普通礼)したあなた。
「はい、では、こちらをどうぞ」
と言いながら、面接官はフリップを立てました。
状況対応の課題は次のようなものでした。
さぁ、セリフに変換しましょう!
お待たせしており誠に申し訳ございません(敬礼)。
(前傾姿勢で)課長の田中はまもなく参りますので、もう少々お待ちいただいてもよろしいでしょうか。」
フリップを立てている面接官に「この受検者、長いなぁ。」なんて思われていないかと焦りがつのります。
いやいや、みんな同じくらいじっくりと見ているはずです。
ポイントは、
- セリフが、ビジネスシーンにあった表現(敬語や丁寧語)になっているか
- セリフの合間に、適切なおじぎを「きちんと」しているか。
- 声に(この課題なら)「申し訳ない」という気持ちが伝わるようにしているか
の3つです。
ちなみに、お詫びのシーンなので、決して「笑顔ではつらつと」謝らないようにしましょう。
女優に徹して、お詫びのシーンを演じ切りましょう!
さて、あなたは無事に、1つ目の課題をやり終えました。
面接官は容赦無く2つ目の課題に進みます。
「はい、次にこちらをどうぞ。」
2つ目のフリップです。
すまない、上司は外出している。帰社の予定はわからないのでどうすればいいか。」
設定はややこしく感じましたが、よく考えれば案外カンタンな課題です。
セリフに変換!
(前傾姿勢で)ただいま上司は急用で外出しております。帰社予定もわかりかねますが、いかがいたしましょうか。」
なんとなく歯切れが悪いがこれでいってみましょう!
そして、無事に演じ切りました!
「はい、以上で面接試験は終了です。こちらをどうぞ」
うわさに聞く「アドバイスシート」を両手で受け取ります。
すぐにでも見たい心を抑えて、半分に柔らかく曲げて持ち、
「ありがとうございました(敬礼)」と言いました。
一歩下がるとともに、今度は三人の面接官に向かって
「ありがとうございました」
と、笑顔で、通る声で挨拶、敬礼します。
とにかく終わった!
落ち着いて、荷物置き場までさっそうと歩き、バッグを手に提げ、ドアまで進みます。
くるっと振り返って、
「失礼いたします」
といって敬礼。
退室しました。
自分に「お疲れ様!」と叫びたい気持ちを抑えて、案内係の女性にも会釈して有難うございましたといい、会場を出ました。
会場の外で、さっきのアドバイスシートを見ます。
「V」が「まあまあである」などに付いています。あんまり良くない・・・?
しかし、アドバイスシートは合否に直結するものではありません。
もしも不合格であれば次回の面接試験に挑む前の重要なヒントに、合格であれば、これから社会で活躍するときのアドバイスとしていただくものです。
とにかくうちに帰って、気楽な服装に着替えよう、好きな音楽を聴きながら雑誌を読もう!
お疲れ様でした!