こんにちは、秘書検定準1級面接対策、就職面接対策講師のKeiです。
長時間のセミナーや遠方からの来客などに必ず聞かれるセリフ何でしょう?
「おトイレ、お借りできますか?」
あなたはなんて答えているでしょう。
「おトイレはこちらにございます」はダメです。
自分が「おトイレですね、こちらです!」って言われたら、ちょっと恥ずかしいですよね。
正解は「お手洗いはこちらです」です。
おトイレはこちらです?ビジネスマナーとしてはイマイチ
相手が「おトイレ」と言っても、あえて「お手洗い」「化粧室」と言い換えてから案内するのがビジネスマナーです。
案内する言葉に迷ったら、一流ホテルで聞いたらなんて言われるだろうと考えて下さい。絶対に「おトイレ」なんて言いません。
ただ、もしもディズニーランドで子供が「おトイレどこ?」って聞いたらスタッフはなんと答えるでしょう。
想像ですが、「おトイレはあそこにありますよ」って言うと思いませんか?
少なくとも「化粧室はあそこですよ」なんて言わないと思います。
ビジネスマナーの根底には相手に合わせて心地よく対応するという考えがあります。
ビジネスマナーをシチュエーションによって変化させられると一流です。
「お」をつけたからと言って丁寧な表現とは限らない
おトイレでわかるように、「お」がついていると無難な感じになってしまいます。
実際は、自分が言われてみると違和感があるのはだいたい間違っています。
お靴と言われたら違和感ありますよね。お履物と言われるとしっくりきます。あなたの違和感はおそらくどれも正解です。
「お」をつけられない物を丁寧に話したいとき
次のものを丁寧に言って下さい。
- コート
- きっぷ
- タクシー
- パソコン
- Wi-Fi
正解は「無理」です、いじわるなクイズですみません!
しかし、ビジネスシーンでは上のような名詞を口にすることがあります。ではどうやって丁寧さをアピールするのでしょうか?
おコート、おきっぷ、おタクシー、おパソコン、おWi-Fi…無理です。というか面白すぎます。
こんなときは、名詞を丁寧に言うことをあきらめて、続く文章を丁寧に表現します。
- コートをお預かりします
- きっぷをお取りしましょうか?
- タクシーをご用意しております
- パソコンはご入用でしょうか
- Wi-Fiをご利用いただけます
名詞を丁寧にするのが無理なときは、きっぱり言い捨てて、その他の文章を丁寧にしてしまえばOKです。
上の黄色い枠にある例文で、違和感を感じますか?あなたが感じなければ、正解です。
ビジネスマナーの判断はあなたの中にある
今回は、話す言葉についてのビジネスマナーをテーマにしました。
ビジネスマナーは知識ですが、技術でもあります。
技術とは、基本を知り、何度も使ううちに磨かれてゆくものです。
あなたも知らず知らずビジネスシーンで磨かれているので、「違和感」を感じる表現は間違っています。
すでにあなたの中にある「違和感」や「心地よさ」を信じてビジネスマナーが間違っていないかを判断すれば、より良い接遇ができるビジネスパーソンになります。
今回のビジネスマナーコラムはここまで、またお会いしましょう!