こんにちは、秘書検定準1級面接対策、就職面接対策講師のKeiです。
封筒やメールの宛名に「御中(おんちゅう)」や「様」をつけるのは誰もが知るビジネスマナーの基本ですよね。
でも、届いた請求書に「〇〇株式会社 △△課長 様 御中」というのを受け取ったことがあります。
今回は「御中」と「様」のルールを再確認しましょう。
御中(おんちゅう)と様の使い分け大丈夫?ビジネス文書マナーの基本
まずは基本ルールの確認です。
- 様→人物にだけ使う
- 御中→組織にだけ使う
では、つぎの宛名に「様」か「御中」をつけて下さい。
- お客様センター 宛
- 担当者 佐藤 宛
- 製品管理室 宛
- 営業2課 経理担当 宛
- 広報企画課長 宛
解答は次のとおりです。
- 御中
- 様
- 御中
- 御中または「経理ご担当者様」に書き換え
- 様
部署の名前には御中を使います。
紛らわしいのは「担当」というとき。
「担当」というのが担当者を指すときと、「係」のように部署名を表すときがあります。
不安なときは、相手のホームページで部署なのかどうかを確認するのがオススメです。
御中と様はどちらかしか使わない
先ほどの例題でもわかるように、御中と様はどちらかしか使いません。
タイトルのように「様 御中」なんて形で並ぶことはありえないのです。
でも、返信用封筒に初めから「様」と書いてあるときに、急いでいたのか書いてしまっているのを見かけることがあります。たぶん、冷静に見たら誰でも気づくと思うのですが、現実として何度も目にします。
特に毎年4月の新入社員が郵送物を任されている時期に多くなります。
様や御中を書くときには「宛」を消しますが…
返信用封筒には、「宛」という文字があるのが一般的です。さすがに自社宛に「様」と書く会社はないと思います。役所の様式では「市長 ○○ 様」なんて書かれていたりして違和感を抱きます。
話がそれました。
様や御中を書くときには「宛」を消しますが、修正テープを使って消しているのを見たことがあります。
正解は、二重線で見え消し(書かれていた文字が二重線の下に見えるようにする)で消す方法です。修正テープで消したり、塗りつぶしたりしないのは、相手自身を消すことになるため失礼にあたるからです。
急いでいると「なんで私、こんなつまらないミスしたんだろう」なんてことになります。流れ作業にしないで、注意して「様」「御中」の書き分けをして下さい。
ちょっとしたビジネス文書マナーですが、正確に行うことで小さな信用を積み重ねるのが仕事です。できるだけ美しい文字で書くと、もっと印象が良くなります。
今回のコラムはここまで、またお会いしましょう!