秘書検定の合格率と難易度は?
ビジネス系資格・検定の入門的位置づけで人気の高い「秘書技能検定(通称秘書検定)」の試験形式を確認してみましょう。
秘書検定の試験概要
- 3級、2級、準1級、1級の4段階
- 3級、2級は筆記試験のみ
- となり合う試験級のダブル受験ができる(2級の合否を問わず、いきなり準1級受験可)
- 準1級、1級は、一次試験である筆記試験合格後、二次試験である面接試験がある
- 面接試験は独特な試験内容で、トレーニング次第で十分合格できる
- 面接試験不合格者は、1年間(次回、次々回)の試験を筆記試験なしで受験できる
宅建士やFPなどのビジネス系資格と比較するとやさしい部類に入りますが、1級取得は別格となっています。
各級の合格率(令和元年11月試験の場合)
試験級 | 志願者数 | 受験者数 | 一次合格者数 | 最終合格者数 | 合格率 |
3級 | 12,862 | 11,858 | ー | 6,220 | 52.5% |
2級 | 27,708 | 25,629 | ー | 12,523 | 48.9% |
準1級 | 4,974 | 4,515 | 2,770 | 1,992 | 44.1% |
1級 | 1,245 | 1,044 | 443 | 264 | 25.3% |
試験団体である公益社団法人 実務技能検定協会の公式合格者状況です。
注目すべきは、2級と準1級の合格率が非常に近いというところです。
英検や簿記検定の1級に比べて合格率が非常に高く、努力が確実に実る気がしませんか?
実際、わたしのたった2週間(といっても土曜だけの講義なので実質2回)の授業では、合格率100%を達成することも珍しくありません。
ねらうべき受験級は?
おすすめの受験級は、ズバリどこでしょうか?
- 高校生なら3、2級のダブル受験
- 大学生・社会人なら2級、準1級のダブル受験
これがわたしのお勧めする秘書検定のお勧め受験級です。
3、2級は、高校生にはやや難しいビジネス用語がでてきます。
ニュースを見たり新聞に目を通すなどして頑張って過去問題などを駆使して学習しましょう。
2級、準1級の筆記試験は出題範囲がほぼ同じであるため、非常に効率よく学習することができます。
就活や転職のために受験するなら、ぜひ準1級を目指しましょう。履歴書の資格欄を飾るだけでなく、自己アピールにも役立ってきますよ。
合格するための基礎学習〜アルバイトのすすめ
秘書検定は「ビジネス系資格」です。
基本的には、仕事に役立つ能力があるかを問われる試験ですから、本ばかり読んでいても実力はつきませんし、学習の理解もすすみません。
学生さんなら、ぜひアルバイトをしてください。特にお勧めなのはマクドナルドやコンビニなど、接客研修が確立している業種です。
また、接客することで、準1級面接試験で必要な笑顔やメリハリの効いた声もトレーニングできますし、自然と丁寧語や敬語を話し慣れてきます。
収入を得ながらビジネスマナーなどが身につき、面接試験対策としておすすめです。
結論
20代の就活なら、秘書検定2級と準1級のダブル受験一択です。
履歴書に「(準がついていても)1級」の文字があることは、やはり面接官に好印象を与えます。
たとえ合格率が高いものでも、向上心の高い人物としてみられるでしょう。
繰り返しますが、できれば販売を伴うアルバイトをしてください。
余力があれば、テレビニュースも毎日欠かさず見るようにしましょう。
特に、GDP、G20、などのアルファベット系で話題となっている時事用語になれておきましょう!
さらにさらに、まだ余力があるなら、簿記検定3、2級も受験しておくとなお良いです。まれに筆記試験で「先入先出法」などの用語が出てくることがありますし、何より就職・転職時の自己PRの時に一貫性のあるPRを組み立てやすくなります。
実は、簿記検定講師や就職対策関連の大学講義を非常勤講師として勤めていた経験もあるのです。
おすすめの理由を言いたいところですが、長文になるのでまた別サイトなどで機会があればご紹介します!